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2017年4月27日木曜日

心ない復興大臣辞任へ



 除染してもなお、
山から風が吹いてくると
放射線量が上がると
嘆く住人がテレビに映っていた。
その放射線量の値が、基準を上回っても、
自宅の局所であれば再除染がなされないのだと言っていた。
これでは避難している孫達を呼び戻せないと。
こんな実情を知りながら、福島から避難している人々を、
自己責任とした復興大臣がまたもや、
耳を疑う発言をした。
未だ収束しない福島原発事故を起こした東日本大震災が、
「これはまだ東北 で、あっちの方で良かった。これがもっと首都圏あたりだと莫大な、甚大だったと思う。」
一昨日25日自民党二階派のパーティーの講演で、
今村復興大臣はこう述べたのだ。
今村復興大臣の、福島原発事故での「自主避難者は自己責任」発言から、
わずか20日後の発言だった。


2度にわたる発言で、
昨日今村復興相は辞表を提出した。
事実上の更迭だ。
これについて、今村氏の属する派閥の長である二階自民党幹事長は、「一行悪いところがあったら、すぐ首をとれ(と)。なんちゅうことだ。」 とこの件を報道したマスコミを強く批判した。
一行は、
一行でも、
されど一行だ。
人は思っていることが言葉になる。
思ってもいないことは、口から出てこない。
側から見れば、失言でも本人は失言とは思っていないであろう。
事実、一昨日の今村大臣の発言直後に「東北で良かった」という言葉について記者から問いかけられると、
今村復興相は、キョトンとしていた。
首都圏への電力の供給のための福島原発だった。
恩恵を受けていた首都圏の住民。
原発事故の被害にあった福島県の住民、
震災で亡くなった東北の人々、被災した東北の人々。
好き好んで避難生活をしているわけではない。
不自由な仮説住宅での暮らしが6年にも及んでいる。
そんな現実を知りながらの大臣の発言は、
人を思いやる心がない。
原発も国策、復興も国策、その国策を担うトップの実像がこれだ。
福島原発の電力の供給を受けていた横浜で、福島からの避難者の小学生がいじめを受けていたことが明るみになった。
高額な現金を取られ続けて恐喝ともとれる内容だった。
こういった原発事故被害者の避難先での子供の「いじめ」は他県でも報告されている。
国の大臣が、避難を余儀なくされている方々を「自己責任」と言うようでは、避難児童の学校でのいじめも起きようか。
 今村復興相は当選7回のベテラン議員だ。
適材適所と言う以前に、どんな大臣の椅子もふさわしくないであろう。任命責任が追求されるべきだ。



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