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2015年9月19日土曜日

通院辛苦



およそ4ヶ月ぶりの通院は、拷問のようなものだった。
「もう人間止めたい」と思った。
帰りのタクシーの車中、ドラキュラにかかせない完全遮光の上着の下は、Tシャツが大量の汗を吸って既に重く身体にくっ付いて、
革の手袋をはめた手で支えた、手作りの顔面カバーで覆った顔からも汗が噴き出して顎から、ぽたりぽたりと汗の雫が落ちる。
思考は停止状態になったまま。
雨と、昨年、一昨年よりは涼しい日々に備えが緩んだのだ。
涼しいったって、10度以下の真冬でもタクシー内では結構な汗をかくのだから、20度で こうなるのは、当然なのだった。
やはり馬鹿だな。
このストレスで、脳細胞もさらに壊れただろうなと今、再び落胆している。
この度かかったのは眼科だ。
私の難病の症状は重い光線過敏だけが症状ではない。全身のあらゆるところが炎症を起こすのだ。眼もしかり。眼については、瞳が黒いこと、光を集める仕組みであることで、光によるダメージを受け易い。
従って、受診しないわけにはいかない。
健康な人が罹患する眼の疾患とは異なるので、夜に診察しているような開業医では、臨床経験もないからと断られる。
大学病院の入り口の自動ドアが開くと、直ぐ脇の椅子に酷い咳をした患者が、いらっしゃいませとばかりに、咳のシャワーをかけてくれるのにもまいった。マスクもかけず、咳のたび、身体を大きくゆらしていた。
患者は誰しもそこを通らないと受診機に行けないので公平と言えば公平だけれど。
いやいや本当に最初からまいった日だった。





それから1日経った昨晩、
雨の止み間に、黒服の何人もの客引きが、
「全員20代で〜す」
「うちはラグジュアリーで〜す」
「いかがですか〜」と道行く男達に、声を枯らして
迫っていた。
ラグジュアリーってなんだ?何がなんだ?

巷は、今日からシルバーウィークなんだな。
生きるって本当に大変なことよ。

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